スライス・ザ・パイ
この間ニュースになってたやつ。これ面白いね。FAQを一気に読んでしまった。Slice the pieはアルバムの制作費をファンから調達しようよっていうサービス。自分たちのアルバムを作りたいけど金がない、、、ってアーティスト/バンドはまずプロフィールと3曲のデモをArenaに登録(費用は約£20)。Arenaは3つのステージから構成されていてエントリーすると最初のステージ、Scout Roomに入る。ここでは登録した音楽ファン達がエントリーされた楽曲を聴いてランダムにレビューをしていく。レビューで高い評価を得た上位20のアーティスト/バンドが次のステージ、Showcaseへ進む。Showcaseでは一口£10のサポートをミニマム1500件集められるかを競う。投票制。ここまで進むと£50もらえるから初期登録費用は回収。Showcaseで条件を満たすことのできたアーティスト/バンドは最後のFinancingのステージへ。ここでミニマム£15,000(約370万円)のレコーディング費用を調達しアルバムのリリースができるってわけ。めでたく制作費を獲得できたら6ヶ月以内に最低8曲入り(10-12曲を推奨)のアルバムをレコーディングしなければならない。レコーディングしたアルバムの原盤権、出版権はアーティスト/バンドに100%帰属。制作費の返還義務はもちろんない。ただし発売日から2年間 、アルバム1枚につき£2のロイヤリティをslice the pieに支払うことになる。(以上のスキームとは別にすでに5,000人以上のファンベースを持っているアーティスト/バンドのための資金調達スキームもあり)ここまでは資金調達をしたいアーティストとかバンドを対象としたサービス。次はアーティスト/バンドをサポートしたい、資金を提供したいという音楽ファンへのサービス。参加したいユーザーは登録するとScout roomにエントリーしたバンドのレビューアーになることができる。レビューアーは独自のアルゴリズムで評価され、1starレビュアーはレビュー1件につき約10ペンス、5starレビュアーは25ペンスの報酬がもらえる。Showcaseでの投票が終わるとFinanceのステージでユーザーはbackstagepassを購入する事ができる。backstagepass(一口£10)は購入することでアーティスト/バンドの制作過程の詳細情報にアクセスできる他ライブへの招待etcの優待、そして通常 10口、£1.5のcontractを50ペンスで購入する権利を得られる。contractはアルバム発売後2年間権利を有する事ができ、また売買することも可能なある種の株券みたいなもので2年が経過した時点で償還される。デジタル流通の場合、アルバムセールス10,000枚ごとに£1が、シングルの場合は10,000ダウンロードごとに£0.1が、1 contractにつき支払われることになるようだ。ふー、なんかこうやって書いてみると結構ややこしいな、笑。説明に疲れた。。。さて、今はマーケットや流通の大きな変化の中でレーベルなどの従来のプレイヤーの役割変わって来て(変わらなきゃいけなくなって来て)いて、でも音楽をつくったり やりたい人たちと音楽が好きで聴きたい人たちっていうのは変わらずそこに存在しているからその変わらない2者の間の結びつきをこうしたらいいんじゃない? あーしたらいいんじゃない?ってどんどん提案することが大事な時期。このslice the pieはそういった中での新たな提案として興味深いと思う。単にコンテンツファンドの一種と位置づけられる可能性もあるけど作り手とユーザー双方の動機づけをエモーションとファイナンスの両面でよく考慮してあるし新種のオーディションともSNS的な新種のマーケティングとも言えるユニークな部分もあるしでなかなか面白くて新しい試みだ。世界中どこからでも(そして何度でも)参加できるそうなので日本からもぜひ挑戦してみて欲しいな。
slice the pie

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