GOOD COPY BAD COPY
『GODD COPY BAD COPY』はサンプリング、ファイルシェアリング、海賊版などここ数年のインターネットやデジタルの普及がもたらした変化によってコピーライトや音楽(映画)制作、流通はどういう影響を受けているのか。そこにはどういう問題そして議論があるのか。どう対処していこうとしているのか、などについて各界のキーパーソンのインタビューを中心に網羅的にまとめられたドキュメンタリー映画。話はジョージクリントン率いるパーラメント/ファンカデリックのGet Off Your Ass and JamやN.W.A.の100 Miles And Runnin’などのサンプリング問題の検証からはじまり、DJ DangermouthのGrey Album、MPAA vs The Pirate Bay(国境を越えたインターネットパイラシーの巻き起こした法的権限の管轄の問題)などを次々にとりあげていく。合間にはMPAAやIFPIなどの業界組織のトップ達やローレンス・レッシグ、弁護士、大学教授、アーティスト、レーベル関係者、音楽出版関係者などのコメントが挿まれて行く。印象的だったのはロシア、ナイジェリア、ブラジルのマーケットについての部分。なかでもナイジェリアの映画マーケット(USの2倍近い映画をリリース。すべてデジタル編集。著作権法はないらしい。)と北ブラジルのTecno Bregaムーブメントの2つは興味深かった。両ケースともにインターネットとデジタル技術をフルに活用しながら活気あるマーケットを作り出しビジネスにしていて、著作権についての認識は従来の考えとは相容れない部分はあるだろうが面白い事例だと思った。この映画はANDREAS JOHNSEN、RALF CHRISTENSEN、HENRIK MOLTKEによってデンマークで制作されたもの。サンプリングカルチャーやインターネットによって到来した新しい変化への愛情がほどよく感じられる一方で権利保護側の考えも含めそれぞれの立場の意見をバランスよく紹介しようという姿勢もあって好感が持てる。また何が起きていて何が問題になっているのかをインプット&確認するのにも最適だ。音楽の今、そして未来を考えているすべての人にとって観る価値十分の映画だと思う。『GOOD COPY BAD COPY』は、ここからダウンロード。そしていいなと思ったらドネーションを!

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