日本人よ、なぜ唄う?

610292.jpg
日本発、世界の津々浦々に広まったビッグなコンシューマーエンタテイメント『カラオケ』。カラオケは誰が発明したのか、どのように7000億円(国内)を超える巨大な市場は形成されてきたのか、カラオケ発明の謎解きにはじまり、カラオケビジネスの変遷を丁寧に辿った「カラオケ秘史 創意工夫の世界革命」はあまりにも身近なものなのに、いや身近なものゆえに知らなかった(知ろうともしなかったw)、カラオケの、そのユニークでイノベーティブな歴史を伝えてくれるとてもエキサイティングな好著だ。いやはや、こんなにも魅力的な市井のイノベーター達がカラオケビジネスの歴史を作り上げてきていたとは。歴史上のマイルストーンとなったイノベーションがどういった人物によって成されてきたのかをその時代背景とともに追っていくドキュメンタリーは読み始めたら止まらない面白さ。挿入されるカラオケ前史というミニコーナーでは新日本ラジオ発の「歌のない歌謡曲」や「三ゴ(囲碁、ゴルフ、小唄)」のひとつとしてサラリーマン男性のマストなたしなみとされた「小唄ブーム」、そして夜の酒場を彩った「流し」、「民謡酒場」や「歌声喫茶」などを紹介し、カラオケ誕生に繋がる日本人の歌う娯楽、歌う文化の源泉を探る。これがまた、へーってな感じでこの本の面白さを増してくれてる。読むべし。

by fushitani | 2009.02.15 23:42:34 |



コメントする

rss feed